米国株式市場のメモリ関連株が力強く反発、SanDiskが26%急騰した理由は?
7月30日、米国株式市場でAIおよび半導体関連銘柄が大幅高となった。その中で、サンディスクは急落後に高いボラティリティを伴うV字回復を見せたが、7月の下落幅を埋めるには程遠い。
現地時間7月30日、米国株式市場は力強く反発し、人工知能(AI)および半導体が主軸となった。
ダウ工業株30種平均は52,208.06ポイントで取引を終え、613.92ポイント上昇、上昇率は1.19%。S&P500指数は7,437.63ポイント、121.48ポイント上昇、上昇率1.66%。ナスダック総合指数は25,122.18ポイントで取引を終え、679.24ポイント上昇、上昇率2.78%となった。
いわゆる「ビッグセブン」銘柄群の値動きには明確な分化が見られた。Microsoftは15.51%高の451.10ドルで引け、力強い決算とクラウド事業の成長がAI資本支出への懸念を和らげた。Nvidiaは2.65%上昇、Amazonは3.90%上昇、Teslaは3.53%上昇した一方で、Appleは1.41%下落、Googleの親会社であるAlphabetは0.91%下落、Meta Platforms(Facebookの親会社)は7.95%下落となった。
メモリおよびAI半導体株がリードした。Micronは18.36%高の874.66ドル、サンディスクは25.99%高の1,279.96ドルで取引を終えた。そのほかWestern Digitalは15.37%、Seagateは11.41%、Broadcomは4.73%それぞれ上昇した。iShares Semiconductor ETFは8.50%高、フィラデルフィア半導体指数も当日約8%上昇した。
サンディスクは急落後に高いボラティリティを伴うV字回復を見せたが、7月の下落分を取り戻すには至っていない。場中では一時1,365ドルまで上昇し、前日終値比で最大34.37%の上昇を記録したが、最終的には1,279.96ドルで、1日で264.1ドル上昇となった。

今回の反発は、サンディスク単体の好材料によるものではなく、AI・半導体セクター全体から始まった。Microsoft の決算でAzureの力強い成長が示され、市場は大手テック企業のAI投資が着実に収益と利益につながっていると再認識し、メモリ・プロセッサ・半導体製造装置株がそろって反発した。
また、チップ銘柄やメモリ銘柄のなかでも、サンディスクは過去の変動において最も極端な上昇・下落を経験している。6月30日の終値2,273.73ドルを基準にすると、7月30日急騰しても累計では43.71%の下落となる。つまり、今回の急騰は価格帯を回復するものというより、過去の売られ過ぎの修正といった色合いが濃い。
サンディスクは8月5日に2026会計年度第4四半期および通期決算を発表予定。決算発表を控える中、空売り筋の利益確定や投資家の逆張り買い、オプションによるヘッジが相互に強化されやすい。
Microsoftの直近四半期の収益と利益はいずれも市場予想を上回り、Azureおよびその他クラウドサービスの収益は前年同期比43%増、Microsoftクラウド収益は27%増の593億ドルとなった。また同社は2026年の資本支出見込みに変更はないと述べている。メモリ業界にとって、このデータの重要性は「世界最大のAIインフラ購入者が依然拡張を続けている」点で、増設サーバーにはGPUだけでなくハイバンド幅メモリ(HBM)やサーバーDRAM、エンタープライズSSDも必要となる。これまでクラウド事業者の投資削減が懸念されていたが、Microsoftの決算でこうした不安も少なくとも一時的に払拭された。
HBMはより複雑な積層技術とパッケージングが必要で、シリコンウエハの生産能力を多く消費する。メーカー各社はHBMやサーバーDRAM向けの生産を優先配分し、従来型DRAMやNANDフラッシュの供給がさらに圧迫されている。ブルームバーグは業界関係者の話として、世界の基礎ウエハ供給は需要に対して2割以上不足しており、ひっ迫は数年続く可能性があると伝えた。これがMicron、SK Hynix、Samsungに価格決定力が残る主要因となっている。
7月の急落の警戒感はなお払拭されない。メモリ株は上半期にパラボリックな上昇を見せ、利益期待はすでに高く織り込まれている。足元の市場懸念は主に三点。一つは、Microsoft、Meta、Alphabet、AmazonによるAI投資規模が拡大し続けているが、フリーキャッシュフローや投資リターンが連動して成長するかは未検証であること。二つ目は、Samsung、SK Hynix、Micron各社が増産を加速しており、2027年以降の供給増で交渉力が弱まる懸念。三つ目は、中国のメモリメーカーである長鑫存儲の拡張と上場が、成熟DRAM市場の競争環境を再評価させる要因となっている。加えて、高金利と米長期国債利回りの上昇は、ハイボラテクノロジー株のバリュエーションプレッシャーを増幅するとも見られている。
記者周秭沫
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