Bitwise、ドージコインETF「BWOW」を約10カ月で清算へ
純資産72万ドル規模に縮小、10月14日が最終取引日
仮想通貨資産運用会社Bitwise(ビットワイズ)は、現物ドージコインETF「BWOW」の運用を終了し、清算する方針を発表した。
2025年11月の取引開始から約10カ月での終了となり、NYSE Arca(ニューヨーク証券取引所 アルカ)での最終取引日は2026年10月14日に設定されている。ビットワイズ・ドージコインETF(Bitwise Dogecoin ETF/BWOW)は、投資家がドージコイン(Dogecoin/DOGE)を直接購入・保管せず、通常の証券口座を通じて価格への投資機会を得られる商品として2025年11月に取引を開始した。
Bitwiseは今回の清算について、「変化する投資家のニーズに対応するため、商品ラインナップを最適化する」取り組みの一環だと説明している。BWOWは10月14日までNYSE Arcaで取引され、投資家は同日の取引終了まで流通市場で株式を売却できる。10月15日の市場開始前には取引が停止され、新規株式の発行も終了する予定だ。清算まで株式を保有する投資家に特別な手続きは必要ない。Bitwiseは10月21日時点のNAV(純資産価値)を算出し、10月22日に残存株主へ現金を分配する。
同社の公表データによると、BWOWの純資産は9月8日時点で72万1,815ドルまで縮小していた。
ただし、Bitwiseは取引量や運用資産額、ファンド費用などを清算理由として明示しておらず、需要不足を直接の理由として説明したわけではない。
DOGE関連ETFへの資金流入は限定的
一方、市場データからはドージコイン関連商品の需要が限定的だったことがうかがえる。
BWOWはローンチ直後に約300万ドル(約4.6億円)の取引高を記録したものの、その後は同水準まで回復しなかった。ドージコイン関連商品の8月の純流入額は約31万8,000ドル(約4,900万円)にとどまり、カテゴリー全体の累計取引高も約3億ドル(約462.8億円)だった。
これに対し、ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETJ)を除く米国上場の仮想通貨ETFには、8月だけで約4億4,000万ドル(約678.8億円)が流入した。内訳はソラナ関連商品が約1億9,000万ドル(約293億円)、XRPが約1億6,000万ドル(約246.8億円)、HYPEが約6,630万ドル(約102億円)となっており、DOGE関連商品との資金流入規模には大きな差がある。
BitwiseはETF事業そのものから撤退するわけではなく、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRP、チェーンリンクなど複数の仮想通貨関連商品を引き続き展開している。
また、BWOWの清算がドージコインそのものの市場不振を意味するわけではない。DOGEは直近1カ月で約20%上昇する場面もあり、9月11日時点では0.084ドル前後で取引されていた。
今回の清算は、ビットコインやイーサリアムで拡大した仮想通貨ETFへの需要が、ミームコインであるドージコインの商品にまで同様に広がらなかったことを示す事例となった。
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