スタンダードチャータード銀行、UAEで仮想通貨現物取引を開始 機関投資家向けに提供
UAEでビットコインとイーサリアムの現物取引を提供
スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は2026年9月3日(木曜日)、UAE(アラブ首長国連邦)の機関投資家向けに、ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)の現物取引サービスを開始した。
サービスは同行のDIFC(ドバイ国際金融センター)法人を通じて提供される。同行によると、UAEで機関投資家向けの仮想通貨現物取引を提供する初のG-SIB(グローバル・システム上重要な銀行)となる。
既存の銀行基盤から仮想通貨現物取引にアクセス
新サービスは、DFSA(ドバイ金融サービス機構)の規制を受けるスタンダードチャータードDIFCを通じて提供される。対象となる機関投資家顧客は、同行の既存銀行プラットフォームに統合された電子取引チャネルから、ビットコインとイーサリアムを取引できる。
スタンダードチャータード銀行は、UAEでこのサービスを提供する初のG-SIB(グローバルなシステム上重要な銀行:Global Systemically Important Banks)であり、現在同地域で機関投資家向けデジタル資産現物取引を提供する唯一のグローバル銀行だとしている。
同行は2024年9月、UAEでデジタル資産のカストディサービスを開始しており、今回の現物取引サービスによって既存の保管機能に取引執行機能が加わる形となる。
スタンダードチャータード銀行のUAE、中東、パキスタン担当CEO(最高経営責任者)ローラ・アブ・マンネ(Rola Abu Manneh)氏は、UAEが機関投資家の参加とイノベーションを支援する明確なデジタル資産規制枠組みを構築したと説明。取引執行、安全な保管、ガバナンス、グローバル銀行としてのネットワークを組み合わせることで、顧客にデジタル資産市場へ参加するための統合された手段を提供すると述べた。
カストディから取引へ、UAEでデジタル資産事業を拡大
今回のサービス開始は、スタンダードチャータード銀行が進めてきた機関投資家向けデジタル資産事業の拡大の一環となる。同行は2025年7月、英国支店を通じて機関投資家向けのビットコインとイーサリアムの現物取引を開始しており、今回その機能をUAEへ拡大した。
さらに2026年6月には仮想通貨取引所CoinMENAと銀行業務提携契約を締結。CoinMENAはスタンダードチャータード銀行を通じて、法定通貨の入出金や顧客資金口座、仮想口座を利用した取引管理機能を利用できるようになった。
同行はカストディや取引に加え、トークン化分野でも事業を展開している。ベンチャー部門ではZodia Markets(ゾディア・マーケッツ)やLibeara(リベアラ)などのプラットフォームを通じてデジタル資産関連機能を拡充している。
UAEでは他の金融・取引事業者による仮想通貨関連サービスの認可取得も進んでいる。Capital Vault UAEは8月に仮想資産ライセンスを取得し、Revolutも7月にドバイ仮想資産規制当局から仮想通貨関連サービスについて原則承認を得た。こうした動きが広がる中、スタンダードチャータード銀行は規制下の銀行基盤を通じた機関投資家向け現物取引サービスをUAEで展開する。
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