USD/JPYは158を下回り、過去4週間で最安値となりました。これは、9月17〜18日の日本銀行の会合で利上げの可能性が市場で急速に織り込まれているためです。
日本銀行政策委員の髙田創氏は2026年を政策の「レジームチェンジ」と位置づけ、利上げは従来の半年おきのパターンではなく、「機敏かつデータ重視」であるべきだと主張しました。この変化により、円が安価な調達通貨としての魅力が低下しています。
オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は、今後12ヶ月で日本銀行が累計96.5ベーシスポイント程度の引き締めを行うことを示しており、9月の利上げの確率は84%となっています。
市場参加者は160円付近を警戒しており、日本の財務省と日本銀行は7月の米日共同為替介入以降、この水準を重要な分岐点とみなしています。USD/JPYがこの閾値に近づく、または突破する場合、当局は再び介入するとの見方が広がっています。
- サポート水準:短期は157.19、次に中期ゾーンの154.76~155.01
- レジスタンス水準:まず159.00、次に160.00
推定6兆ドルが円キャリートレードに投入されており、安価な円による調達で他の資産に投資されています。円高になると投資家は資産を売却して円を買い戻し、これらの取引を解消せざるを得なくなります。ごく一部の解消であっても、世界市場に波及効果をもたらす可能性があります。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});金曜日の米雇用統計が短期的な主要材料となり、リスクは一方向に傾いています。弱い数字であればFRB利上げ期待が後退し、FRBと日本銀行の政策収斂が強まり、155に向けた道が開けます。強い数字であればUSD/JPYは159、場合によっては160へと押し戻される可能性がありますが、160を明確に突破するには介入リスクや日本銀行の引き締め加速を乗り越える必要があり、今年初めよりもハードルが高くなっています。
米国の高インフレ指標、タカ派的なFRB発言、または9月15〜16日のFRB会合で金利据え置きが決定された場合は、ドルの下支えとなり、円の上昇が鈍化する見込みです。現時点では、専門家はUSD/JPYが短期的に154〜158のレンジで安定するとみており、来週発表の米経済指標と日本銀行の会合が、どちらの方向に動き出すかを決める主なイベントとなるでしょう。
