Arcus、Robinhood Chainで「pToken」を提供開始 — 譲渡可能なトークン化perpポジションを実現
分散型取引所ArcusがRobinhood Chainで「pToken」を提供開始
dYdXの開発陣が手掛けるDEX(分散型取引所)Arcus(アーカス)は、Robinhood Crypto(ロビンフッドクリプト)との連携のもと、Robinhood Chain(ロビンフッドチェーン)上でpToken(pトークン)の提供を開始した。
この新プロトコルは、無期限先物(perp:パーペチュアル)ポジションを譲渡可能なERC-20トークンへと変換する仕組みで、Web3におけるレバレッジ取引のあり方に新たな選択肢をもたらす。
複雑なポジション管理を不要にする「pToken」の仕組み
従来の無期限先物取引では、個別の証拠金管理や担保維持、複雑なポジションの運用が求められていた。これに対し、今回導入されたpTokenは、特定のレバレッジ倍率と対象市場に紐づく無期限口座の所有権を比例分だけトークン化したものとなっている。
ユーザーは各口座を個別に管理することなく、ERC-20標準のトークンを保持・移動するだけでレバレッジ資産へのエクスポージャーを獲得できる。具体的には、暗号資産市場向けにビットコイン(Bitcoin/BTC)の3倍ロング/ショートを実現するpBTC3xや、ソラナ(Solana/SOL)、ハイパーリキッド(Hyperliquid/HYPE)対応商品がラインナップされている。
さらに、トークン化株式を担保とした取引機能も備えており、Robinhood株の3倍ロングエクスポージャーを持つ「pHOOD3x」のような株式連動型商品も展開されている。
DeFiエコシステムにおける流動性と活用の広がり
pTokenの最大の利点は、単なるレバレッジ取引の効率化にとどまらず、ポジション自体が移動可能(トランスファブル)になる点にある。トークン化されたポジションは、DEXでの直接売買や貸し付けプロトコル=レンディングへの担保差し入れなど、DeFi(分散型金融)全域での利活用が見込まれている。
Arcusのエディ・チャン(Eddie Chan)CEO(最高経営責任者)は、伝統的金融がレバレッジETF等を通じて高度な戦略へのアクセスを整備してきた歴史に触れ、次のように語っている。
次の段階は、こうした投資手法をブロックチェーンのインフラに直接組み込むことだ。
ただし、市場の急変動時にはレバレッジ特有の清算リスクが伴うため、十分なリスク管理が必要である。
拡大するRobinhood ChainとArcusの市場インパクト
Robinhood Chainは、今年7月のメインネット稼働以来、イーサリアム(Ethereum)のL2(レイヤー2)ネットワークとして急速に成長。DeFiLlama(ディファイラマ)のデータによると、ネットワーク全体のTVL(ロック総額)は約5億9,600万ドル(約948億円)に達し、主要DeFiチェーンのTOP15圏内に浮上した。
こうした基盤の成長に支えられ、Arcus自体も累計取引高20億ドル(約3,180.8億円)を突破し、日次取引高は1億ドル(約159億円)を超える規模へと拡大している。さらに無期限取引機能の利用待ちリストには8万5,000人以上が登録されており、今回ローンチされたpTokenは、Robinhood Chainがオンチェーン市場で先進的なデリバティブ商品を提供する主軸としての役割を一層強化すると見られている。
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