アメリカ:雇用者数が弱含み、小売売上も軟調–TD Securities
TD Securitiesは、7月の雇用統計が予想外に大幅な下振れとなり、政府部門の雇用が全体の数値を押し下げた一方、民間雇用はほぼ横ばいだったと指摘しています。同社は、7月の小売売上高が1月以来初めて減少になると予想しており、軟調な労働データと一致するものの、ISM指標がまちまちでも拡大基調を維持し、Q2の基調GDP成長も堅調であることから、全体的な経済活動は安定していると見ています。
労働市場の軟化と消費減速
「7月の雇用統計は、金曜日に大きな下振れサプライズとなり、-2万3千人の雇用増加となったほか、5月と6月の数値も改定で10万3千人低下しました。失業率は再び4.1%まで低下しましたが、労働参加率が再び低下した“悪い理由”によるものでした。」
「ただし、この雇用統計から多くを拡大解釈すべきではありません。民間部門の雇用増加は3万人で、今年の損益分岐点の水準とほぼ一致しています。政府部門の雇用(-5万3千人)が全体を押し下げており、特にこのところ変動が見られた非教育分野を除く地方政府の教育関連が主導しました。7月の結果は、本質的には長期的な安定の中での月ごとの変動を反映しています。」
「この雇用指標は、FRBの判断を大きく変えるものにはなりません。2回続いた供給ショックの中で、インフレ指標が引き続き重要となります。今回の雇用指標は利上げの緊急性を低下させ、加速への懸念を和らげますが、今回のサイクルで労働市場はFRBが最も懸念していたインフレ要因ではありませんでした。今週はインフレ指標に注目が集まります。」
「今週の小売売上高は、雇用統計と一致して7月の消費が弱かったことを示す可能性が高いです。もう一つの重要な指標が弱ければ、政策が依然として引き締め的であるという議論の支えとなるでしょう。ただし、現時点で経済活動見通しを引き下げる用意はありません。先週のISM指数はまちまちでしたが依然として拡大基調にあり、第2四半期の基調GDP成長も堅調でした。」
「小売売上高:7月の小売売上高は前月比-0.2%の減少になる可能性が高く、6月にすでに0.2%と控えめな増加を記録してからの初のマイナスとなりそうです。1月以来初となる今回の減少は、自動車やガソリン販売の低迷が主因となる見込みです。コントロールグループの売上はAmazonプライムデー後の平常化の影響もあり、横ばいとなる可能性があります。」
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