Intel(INTC)2024年第2四半期決算プレビュー:AI CPUの勢い は粗利益率の圧力に耐えられるか?
2026/07/21 06:591. 投資要点サマリー
Intelは2026年7月23日(木)米国市場の取引終了後に2026年第2四半期の決算を発表予定です。Q1の業績が経営陣ガイダンスを大きく上回ったことで、市場はQ2に大きな期待を寄せています。
ウォール街のコンセンサス予想:売上高は144.2億ドル(前年比+12%、前期比+6%)、Non-GAAP粗利益率約39.3%、Non-GAAP純利益約11.5億ドル。会社側ガイダンスレンジは138億〜148億ドルとなっています。
主な注目点は、AI駆動のDCAI部門が力強い成長を継続できるか、そして粗利益率が製品構成の変化の中でも安定を維持できるかです。これが投資家の同社の事業転換が持続可能かどうかへの信頼に直結します。

2. 3つの主要な注目ポイント
注目点1:DCAI部門の成長力
AI CPU需要はIntelがデータセンター市場に再び返り咲くためのコアドライバーです。Q1のDCAI売上高は51億ドルまで増加し、経営陣はQ2で2桁の前期比成長をガイダンス、それに対しコンセンサスは56億ドルで下限に近い水準です。
実際の売上高が58〜60億ドルに達した場合、AI推論・Agentのワークロードやサーバーのコア数拡大が持続的なサイクルに入ったことの強力な証拠となります。同時に、Xeon 6の採用率、供給状況、長期契約やカスタムASIC/IPU需要も重要なシグナルです——Q1のASIC収入は前期比30%以上増、前年比ではほぼ倍増となっています。
結果のインパクト:力強い成績はAI CPU「復活」への期待感を一段と高め、株価の上昇をけん引する見込みです。一方、コンセンサス水準にとどまった場合は上昇余地は限定的です。
注目点2:粗利益率パフォーマンスが真の試金石
売上高の若干の上振れ以上に、粗利益率が収益力を正確に示します。コンセンサスのNon-GAAP粗利益率は39.3%(会社ガイダンス39%)、GAAPは約37.6%です。
Panther Lakeの出荷台数は前四半期比で6~7倍の増加が見込まれる一方、18Aプロセスの初期歩留まりが低いため、粗利益率を下押しする可能性があります。もし実際の数字が39.5%前後で着地すれば、18Aプロセスの歩留まり、価格戦略、工場生産効率が予想よりも早く改善していることを示します。反対に、ガイダンスを下回った場合、メモリや基板等のコスト増加を補う収益力が十分でないことで市場の懸念が高まる恐れがあります。
注目点3:Foundry部門の損失縮小とQ3ガイダンス
Foundry部門は依然として転換期の課題です。Q1の部門売上は54億ドルですが、外部向けFoundryは1.74億ドルにとどまり、営業損失は約24億ドルとなっています。投資家は18Aプロセスの生産能力・歩留まり向上が損失縮小にどれだけ寄与するか、14Aプロセスの顧客認証や高機能パッケージ需要の進展に注目しています。
Q3ガイダンス中央値が150億ドルを超え、かつDCAI部門の継続的な成長と粗利益率の安定が確認できれば、アナリストは年間見通しを上方修正する可能性が高まります。逆にガイダンスが慎重過ぎる場合、上半期の利益改善は供給正常化と在庫是正に依存しているだけで、構造的な成長ではないとの疑念を招く可能性があります。
3. リスクとチャンスの共存
ポジティブ・カタリスト:
- DCAI売上が大幅にコンセンサスを上回り(60億ドル近辺)、Xeon 6の堅調な普及も重なってAI CPUサイクルの強いストーリーに。
- 粗利益率が予想以上(40%近辺)となれば、18Aプロセスが順調に進捗し収益力回復が加速していることの証となります。
- Foundry部門の損失縮小が想定超でかつQ3ガイダンスも強気ならば、事業転換への市場期待が高まります。
ネガティブ・リスク:
- 売上・粗利益率がともにガイダンス下回りの場合、販売増加が収益貢献に十分つながらないと市場が判断。
- Foundry部門の損失改善が見られず、もしくはQ3ガイダンスが慎重過ぎる場合は資本集約型転換の継続的懸念を呼びます。
- 供給回復が一時的に利益を押し上げているだけで、競争激化のなかAI CPUシェア拡大ペースが鈍化した場合も注意。
4. トレード戦略の提案
ロングの論理:DCAI売上が力強い・粗利益率が安定もしくは想定超・かつQ3ガイダンスが強気であれば、AI CPU復活ストーリーの裏付けが強まり株価は上値を目指しやすくなります。
ショートのリスク:業績がコンセンサス通りだが目立ったサプライズに欠ける、あるいはFoundry/粗利益率がネガティブであれば利益確定の動きが出やすく株価には圧力となります。
重要データ:
- DCAI売上(目標58〜60億ドル)
- Non-GAAP粗利益率(39.5%以上がポジティブシグナル)
- Foundry部門の損失縮小幅
- Q3売上ガイダンス中央値(150億ドル超)
運用アドバイス:
- 決算前はオプション市場のセンチメント(現状コール優勢)に注目;
- 予想大幅上振れ時は押し目狙いやトレンドフォローを検討;
- 予想未達の場合はリスク管理とロスカットポイントを重視;
- ポジション管理と全体のリスク許容度に応じた運用をおすすめ。
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