市況に逆行してKioxiaの目標株価を引き上げ!野 村:NANDフラッシュメモリの価格は引き続き上昇傾向
株価がピーク時から半分になったKioxiaに対して、野村証券が逆張りで行動を取り、目標株価を12万6千円に上げ、「買い」を再確認しました。主な自信の根拠は2つのカタリストによるものです:NANDビット価格の上昇が想定を上回り続けており、台湾メーカーADATAのSSD売上が単一四半期で87%急増、需給の逼迫を証明しています。また、米国のAI輸出制限の懸念もGPT-5.6の全面開放により急速に薄れつつあります。
6月のピークから時価総額が半減したKioxiaに対し、野村證券は逆風の中でもKioxia Holdingsの目標株価を引き上げ、NANDフラッシュの需給状況が継続的に改善すると評価しています。
Feng Trading Deskによれば、野村證券は7月16日にリサーチレポートを発表し、Kioxia Holdingsの目標株価を従来水準から126,000円に引き上げ、投資判断「買い」を継続しました。今回の引き上げの主な理由は、供給逼迫の背景下でNANDフラッシュのビット単価が継続的に上昇し、市場予想を上回るペースとなっているためです。同時に、米国政府による先端AIモデルの輸出制限への懸念が徐々に薄れ、AI関連需要へのセンチメントが持ち直していることも挙げられます。
上記判断を背景に、野村は同時にKioxia Holdingsの収益予想を引き上げました――2027年度(3月期)の営業利益予想を7兆円から7.5兆円、2028年度の予想を9.8兆円から10.7兆円へ大幅に上方修正しています。目標株価の算出は2028年度のフリーキャッシュフロー予想(6.3兆円から6.9兆円に引き上げ)を基にし、市場価値/フリーキャッシュフロー倍率を10倍(2028年度一株利益予想の9.0倍PERに相当)としています。
ビット単価上昇が予想上回る、供給逼迫が主因
Kioxia Holdingsの2026年4~6月期ビット単価成長率予想を前期比+65%から+70%に、7~9月期を+20%から+25%にそれぞれ引き上げました。
注目すべきは、この予想が一部マーケット機関の見通しと異なる点です。調査会社TrendForceは先に、コンシューマーエレクトロニクスの需要鈍化により、2026年4~6月のNANDビット単価は3月末水準を下回ると予想していました。しかし野村は、台湾のメモリモジュールメーカーの最新コメントを引用し、実際のビット単価は依然として上昇傾向を維持しているとしています。
レポートではADATAのSSD関連売上がKioxia Holdingsの業績動向と高い相関性を持っており、同社の2026年4~6月期のSSD関連売上が前期比で87%増加したことを指摘しています。ADATAの経営陣も、7~9月期のNANDフラッシュ契約価格は前期比で35~40%上昇すると見込んでいます。これらのデータは、野村の楽観的な見方を強く裏付けるものです。
AI輸出規制懸念が緩和、市場センチメントの圧力は後退傾向
レポートでは同時に、米国政府によるAI輸出規制政策を巡る市場センチメントの変化にも注目しています。
2026年6月16日に発表された業界レポートでは、米国政府の先端AIモデル輸出制限がAI関連のセンチメントに大きな影響を与えるイベントであると指摘されています。OpenAIの最新GPT-5.6シリーズは6月26日、米国政府の要請に従い、特定の信頼できるユーザーのみ段階的に公開され、一時的にAI関連市場センチメントにネガティブな影響を与えました。
しかし、7月初旬以降の関連ニュースが改善を続け、OpenAIは7月9日にGPT-5.6シリーズの全面公開を実施したことから、市場センチメントに回復の兆しが見え始めています。こうした変化は、先行きの不透明感がAI関連の需要見通しを抑制していた要因を緩和し、Kioxia HoldingsなどNANDフラッシュサプライヤーの需要展望を積極的に後押ししています。
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
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