Metaの内部メモが流出:サンディス ク、サムスン、住友電工と長期供給契約を締結、2027年までに計算能力を倍増
ハードAI
著者 | 趙 颖
編集 | ハードAI
流出したMetaの内部メモは、このテクノロジー大手のAIインフラ拡張計画を市場の前に明らかにし、木曜日にはサプライチェーン関連銘柄の大きな変動を引き起こした。
金曜日、Reutersが入手したこのメモの内容によると、MetaはSanDisk、Samsung Electronics、住友電工とそれぞれ長期供給契約を結び、NANDフラッシュ、メモリチップおよび光ファイバー機器の調達で、大規模AI計算インフラの構築を支える。メモでは2026年までに7ギガワットの計算基盤を配備し、2027年にはその規模を倍の14ギガワットへ、年間の設備投資額は1,450億ドルにのぼるとされている。
情報公開後、SanDiskの株価は6.8%超上昇し、1,844.96ドルで取引された。住友電工のADRは4.7%ほど上昇、Samsung Electronicsの韓国株も2.5%上昇した。同時に、Metaの株価は2.2%ほど下落し、市場はその巨額な支出計画へのコスト圧力を懸念している。
01
メモの要点:計算力ロードマップと自社開発チップ進捗
メモで明らかにされたインフラ拡張計画の詳細は多岐にわたる。Metaは2026年までに7ギガワットの計算能力を完成させ、2027年には全体規模を14ギガワットに増強する計画だ。同時に、Meta自社開発のAIチップ「Iris」のスケジュールも明確になり、同チップは2026年9月に量産フェーズへ進み、現在は6週間のバグテストを完了して重大な問題は見つかっていない。
「Iris」はMeta MTIAプロジェクトの第4世代製品で、このプロジェクトの長期目標はNVIDIAやAMD製ハードウェアへの依存低減にある。メモではさらに、2027年までほぼ半年ごとに新チップを投入するペースを維持する計画も示しており、自社計算力戦略への継続的投資の姿勢がうかがえる。
サプライチェーン戦略では、MetaとSanDiskの契約はNANDフラッシュストレージが対象、Samsungとの契約はメモリチップ、住友電工との契約は光ファイバー機器に特化している。いずれも複数年にわたる長期契約だが、契約の具体的条項や金額についてはMetaとSanDiskともに公式な認証はなく、MetaはReutersの取材に回答せず、SanDiskはコメントを拒否した。
02
SanDiskが急伸、メモリ・ストレージ全体が反発
SanDiskは今回のメモリークで最も直接恩恵を受けた上場企業だ。メモでMetaのフラッシュサプライヤーとして明記されたことにより、株価が大きく反発し、NAND型フラッシュ関連セクターの長引く低調状態を一転させた。
直近のSanDisk決算では、売上高は倍増近い59.5億ドル、非GAAP粗利率も78.4%へ急伸し、NANDフラッシュ市場の深刻な供給不足を示している。同社は最新決算発表時に、数年にまたがる供給契約を獲得しており、最低契約収入は約420億ドルに及ぶと開示した。SanDiskは2025年2月にWestern Digitalから分社し上場、売出し価格は38.50ドル、年初来の上昇率はすでに800%を超え、S&P500指数銘柄の中で上半期トップとなっている。
木曜日の反発は、メモリ・ストレージ全体にも波及。Micron Technologyは約8%、Western DigitalとSeagateはともに約7%上昇し、今週前半の大幅下落後の反発ムードを継続させている。
03
巨額支出が市場に論争を呼び、「チップインフレ」が新たな変数に
サプライヤー株が全面高となったものの、Meta株の下落はその支出規模に対する市場の複雑な見方を浮き彫りにした。Metaは2026年にAIインフラ投資額1,450億ドルを見込んでおり、大手IT企業トータルで見込まれる7,000億ドル超の設備投資の中でも大きな割合を占める。
Morgan Stanleyのアナリストによると、メモリやチップの価格上昇は既に「チップインフレ」というマクロ要因として注目され始めている。この傾向はSanDiskなど供給元には有利だが、Metaのような買い手側にはコスト圧力となり、このギャップが株価推移にダイレクトに現れている。
また、SK hynixは7月10日にNasdaqでのIPO価格決定を予定しており、これはAIメモリ分野の機関投資家のリスク選好をリアルタイムで測る機会となり、セクター全体の資金フローにも影響を与える可能性が高い。
ハードAI
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